【業界研究:エネルギー業】
業界研究
JOBSCORE編集部|

エネルギー業界は、電気・ガス・石油・再生可能エネルギーなどを扱い、社会の基盤を支える重要な業界です。近年では脱炭素化・再生可能エネルギーの拡大・DX化などが進んでおり、大きな変革期を迎えています。

■1. エネルギー業界の概要

エネルギー業界は、大きく以下の4つの分野に分かれます。

① 電力業界(発電・送電・小売)

電気を発電し、送電・配電・小売までを担う業界。

 ・大手電力会社(旧・地域独占型)

  - 東京電力(TEPCO)、関西電力(KEPCO)、中部電力、東北電力、九州電力など

 ・新電力(電力自由化後に参入)

  - 楽天エナジー、ENEOSでんき、東京ガス(電力事業)など

 ・発電企業

  - JERA(東京電力×中部電力)、Jパワー(電源開発)

✅ 特徴

- 電力自由化により競争が激化

- 再生可能エネルギー(太陽光・風力など)の導入が進む

② 石油・ガス業界

石油やガスの採掘・精製・供給を行う業界。

 ・大手石油企業

  - ENEOS、出光興産、コスモエネルギーホールディングス

 ・都市ガス、LPガス企業

   - 東京ガス、大阪ガス、東邦ガス、西部ガス

 ・資源開発企業**

   - INPEX(国際石油開発帝石)、三井物産(資源開発事業)

✅特徴

- 化石燃料依存からの脱却が求められる

- LNG(液化天然ガス)へのシフト、脱炭素対応が進む

③ 再生可能エネルギー業界

太陽光・風力・水力・地熱・バイオマスなどの再生可能エネルギーを推進する業界。

 ・再生可能エネルギー事業者

   - レノバ、ユーラスエナジー、オリックス(エネルギー事業)

 ・商社系エネルギー事業

   - 三菱商事、伊藤忠商事、住友商事(再エネ投資)

✅ 特徴

- 2050年カーボンニュートラル実現に向けて成長中

- 蓄電技術・水素エネルギーの開発が進む

④ 原子力業界

原子力発電の維持・管理・開発を担う業界。

 ・原子力発電事業者

   - 電力会社(東京電力、関西電力など)  

 ・プラント・燃料供給企業**

   - 日立GEニュークリア・エナジー、三菱重工、東芝エネルギーシステムズ

 ・研究・規制機関**

   - 日本原子力研究開発機構(JAEA)、原子力規制委員会

✅ 特徴

- エネルギー安定供給のため一部継続も、慎重な運営が求められる

- 研究機関やメーカーでの技術開発が重要

■2. エネルギー業界の特徴

✅ 社会インフラとして不可欠

- 電気・ガス・石油は、産業や生活に欠かせない基盤

✅ 政府・国際情勢の影響を受けやすい

- 燃料価格(原油・天然ガス)、エネルギー政策の変化が業績に直結

✅ 脱炭素化(カーボンニュートラル)が最大の課題

- 再生可能エネルギー・水素エネルギー・CCUS(CO₂回収・貯留技術)などの開発が進む

✅ 電力自由化・競争激化

- 2016年の電力自由化により、新電力の台頭、競争が激しくなる

■3. 主要な職種と仕事内容

発電・供給関連

- 発電技術者(発電所の運営・管理)

- 設備保守・エンジニア(電力網や発電設備の維持管理)

研究・開発

- 再生可能エネルギー技術者(蓄電池・水素技術の研究)

- 原子力技術者(安全管理・核燃料開発)

営業・マーケティング

- 法人営業(BtoB)(大手企業や工場向けに電力供給提案)

- 個人向け営業(BtoC)(新電力やガス契約の営業)

企画・管理

- エネルギー政策・企画職(政府方針に基づく事業戦略)

- リスク管理・法務(環境規制対応、燃料価格のリスク管理)

■4. 求められるスキル

✅ 環境問題への理解(脱炭素・再生可能エネルギーの知識)

✅ 理系知識(エンジニア職)(電力システム、化学工学)

✅ データ分析能力(燃料価格の変動分析、電力需給予測)

✅ 交渉力・マーケティングスキル(新電力・再エネ事業の市場開拓)

📌 理系・文系問わず、エネルギーの知識と経済の視点が求められます!

■5. エネルギー業界のトレンド

① カーボンニュートラル(脱炭素)

- 再生可能エネルギー比率の向上(太陽光・風力)

- CO₂回収・水素エネルギーの開発

② 電力自由化と競争

- 新電力と大手電力の競争激化

- 再エネ電力の選択肢が増える

③ DX(デジタルトランスフォーメーション)

- AIを活用した電力需給管理

- スマートグリッド(次世代電力網)の開発

④ 地政学リスク(ウクライナ情勢など)

- エネルギーの安定供給が課題

- LNG(液化天然ガス)の確保が重要

■6. 就職活動に向けた業界研究の進め方

✅ 企業研究を深める

- 大手電力 vs 新電力、石油 vs 再エネ などのビジネスモデルを比較

✅ OB・OG訪問

- 業界のリアルな働き方や企業文化を知る

✅ ニュースチェック

- 「エネルギー基本計画」「カーボンニュートラル政策」などの政府方針を把握

✅ インターンシップ参加

- 実際の業務を体験し、志望動機を具体化

■7. まとめ

📌 エネルギー業界は社会インフラを支える重要な業界!

📌 脱炭素化・再生可能エネルギーの成長がカギ!

📌 業界の動向を把握し、どの分野に興味があるか明確にしよう!

JOBSCORE(ジョブスコア)で是非、エネルギー業界の企業も調べてみてください!

JOBSCORE編集部

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【業界研究:通信・情報サービス業】
業界研究

通信・情報サービス業界は、インターネットやモバイル通信を支えるインフラ企業から、クラウド、データセンター、AI、セキュリティといった**デジタル技術を駆使したサービス提供企業まで幅広く存在する業界です。就職活動においては、業界の構造、主要企業、求められるスキル、トレンドを正しく理解し、自分に合った分野を見極めることが重要です。

■1. 通信・情報サービス業界の分類と主要企業
通信・情報サービス業界は、大きく以下の4つの分野に分かれます。
① 通信キャリア(インフラ系)
スマートフォン・インターネットの通信網を提供し、5G・6Gなどの次世代ネットワークを開発する業界。
・大手通信キャリア
- NTTグループ(NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ、NTT東日本・西日本)
- KDDI(au)
- ソフトバンク
- 楽天モバイル
・通信インフラ・設備企業
- NTTデータ
- NTTコムウェア
- NEC(通信システム開発)
- 富士通(通信ネットワーク)
✅ 特徴
- 5G/6Gの普及→ モバイル通信の高速化・IoT拡大
- 光ファイバー・無線通信の進化→ スマートシティ、DX支援が加速
- 競争激化 → 楽天モバイルの参入、MVNO(格安SIM)の増加
② ITサービス・クラウド業界
企業や自治体に向けて、クラウドコンピューティング、AI、セキュリティ、データセンターを提供する業界。
・クラウド・データセンター
- Amazon Web Services(AWS)
- Microsoft Azure
- Google Cloud Platform(GCP)
- Oracle Cloud
- NTTデータ(国内クラウド)
・ITシステム開発・DX支援
- NTTデータ、野村総合研究所(NRI)、富士通、NEC
- アクセンチュア、デロイト(ITコンサル)
✅ 特徴
- クラウド市場の急成長 → 企業のシステムがクラウド化へ移行
- DX(デジタルトランスフォーメーション) → 企業の業務効率化が進む
- AI・ビッグデータ活用→ 予測分析・自動化が進展
③ インターネットサービス・メディア業界
Web検索・SNS・ECサイト・動画配信などのインターネットサービスを提供する業界。
・Web検索・広告
- Google(検索エンジン、広告)
- Yahoo!(LINEヤフー)
- Meta(Facebook、Instagram)
・SNS・動画配信
- YouTube(Google傘下)
- TikTok(ByteDance)
- X(旧Twitter)
- ニコニコ動画(ドワンゴ)
・EC・通販
- Amazon
- 楽天
- ZOZOTOWN(ファッションEC)
- メルカリ(フリマアプリ)
✅ 特徴
- 広告モデルからサブスクモデルへ移行(YouTube Premium、TikTok LIVEギフトなど)
- 生成AIの進化(ChatGPT、Google GeminiなどのAI活用)
- ショート動画ブーム(TikTok・YouTube Shortsの台頭)
④ セキュリティ・ネットワーク業界
サイバーセキュリティやネットワークの安全管理を行う業界。
・サイバーセキュリティ
- トレンドマイクロ
- NEC(セキュリティシステム)
- KDDIデジタルセキュリティ
- サイバーエージェント(広告・Webセキュリティ)
✅特徴
- 企業・政府のサイバー攻撃対策が強化
- DX推進に伴うセキュリティリスクの増加

■2. 業界の特徴
✅ インフラ産業としての安定性が高い(通信キャリア、クラウドは不況に強い)
✅ 技術革新のスピードが速い(AI、5G、クラウドなどの進化)
✅ グローバル競争が激化(GAFA、TikTok、Amazonなどの海外勢が強い)
✅ データ・セキュリティの重要性が高まる(サイバー攻撃対策が必須)

■3. 主要な職種と仕事内容
① 技術職(エンジニア)
- ネットワークエンジニア(通信インフラの設計・運用)
- クラウドエンジニア(AWS・Azureなどのクラウド設計)
- データサイエンティスト(AI・ビッグデータ解析)
② 企画・営業職
- ITコンサルタント(企業のDX支援)
- クラウド営業(AWS・GCPなどの法人営業)
- プロダクトマネージャー(新規Webサービスの企画)
③ マーケティング・広報
- デジタルマーケティング(Google広告・SNS広告運用)
- データアナリスト(顧客データの分析)

■4. 求められるスキル
✅ ITリテラシー(クラウド、AI、ネットワークの基礎知識)
✅ データ分析力(ビッグデータ・マーケティング活用)
✅ プログラミングスキル(Python、SQLなど)
✅ コミュニケーション力(法人営業・プロジェクトマネジメント)
✅ 語学力(英語)(海外IT企業との競争が激化)

■5. 最新トレンド
📌 5G・6Gの発展(IoT、スマートシティの進展)
📌 クラウド市場の拡大(AWS・Azure・Google Cloudの成長)
📌 生成AIの急成長(ChatGPT・Bard・Geminiの活用)
📌 サイバーセキュリティの強化(企業・政府のセキュリティ対策が急務)
📌 データセンターの需要拡大(情報処理の大規模化)

■6. 就職活動のポイント
✅ 業界の変化を理解する(DX・AI・5G・クラウドが成長分野)
✅ インターンシップに参加する(通信キャリア・ITコンサル・クラウド企業)
✅ プログラミング・データ分析を学ぶ(Python、SQL、データ解析)
✅ OB・OG訪問を活用する(企業のリアルな働き方を知る)

■7. まとめ
📌 通信・情報サービス業界はデジタル化の中心的存在!
📌 5G・クラウド・AI・セキュリティの成長が今後のカギ!
📌 安定性と成長性を兼ね備えた業界で、キャリアの幅が広い!

上記では有名な企業を記載いたしましたが、実はあならの地元にも優良な通信・情報サービス業の企業はあります!是非JOBSCORE(ジョブスコア)で見つけてみてください!