業界研究の進め方
「業界研究=有名な大企業を調べること」だと思っていませんか?
もしそう考えているなら、あなたは「人生を変えるかもしれない優良企業」を見逃している可能性があります。
世の中には、CMを流していないけれど「社員の定着率が抜群に良い会社」や、名前は知られていないけれど「世界シェアNo.1の地方企業」が無数に存在します。
本記事では、JOBSCORE編集部が推奨する、「イメージに流されず、自分にとってのベストな職場を見つけるための業界研究メソッド」をステップバイステップで解説します。
STEP 1. 自己分析:まずは「譲れない条件」を書き出す
「やりたいこと」から探すのも大切ですが、長く働き続けるためには「これだけは譲れない条件(アンカー)」を明確にすることが先決です。あなたの優先順位はどっち?
- お金重視: 激務でもいいから、20代で年収1000万稼ぎたい。
- 時間重視: 年収は平均的でいいから、土日は完全に休んで趣味に没頭したい。
- 場所重視: 転勤はしたくない。地元の親の近くで暮らしたい。
この「軸」がブレていると、どんなに良い企業を見ても「本当にここでいいのか?」と迷ってしまいます。
STEP 2. 視野を広げる:「BtoC」から「BtoB」へ
多くの就活生は、普段利用している「BtoC企業(食品メーカー、旅行代理店など)」ばかりに目を向けがちです。
しかし、企業の数の9割以上は、法人相手に商売をする「BtoB企業」です。
- 競争率が低い: 知名度が低いため、ライバルが少ない。
- 業績が安定: 特定の技術やシェアを持っているため、景気に左右されにくい。
- 待遇が良い: 広告宣伝費がかからない分、社員の給与や福利厚生に還元されていることが多い。
「スマホの画面を作っている会社」「コンビニのおにぎりのフィルムを作っている会社」など、身近なモノの裏側を想像することで、業界の選択肢は一気に広がります。
STEP 3. 数字で見る:「イメージ」より「データ」を信じる
気になる業界や企業が見つかったら、企業の採用サイトに書かれている「アットホームな職場です」という言葉だけでなく、客観的なデータをチェックしましょう。
✅ 見るべき3つの「ホワイト企業シグナル」
- ① 3年後離職率(目安:30%以下):
新卒が入社して3年以内に辞める割合。「人が辞めない」ことこそが、働きやすさの最大の証明です。 - ② 平均勤続年数(目安:15年以上):
長く働いている社員が多いということは、ライフステージが変わっても働き続けられる制度が整っている証拠です。 - ③ 有給休暇取得率(目安:60%以上):
制度があるだけでなく、「実際に休めているか」が重要です。
STEP 4. 地方・中小の魅力を再発見する
「大手=安定」「東京=成功」という図式は、もはや過去のものです。
📍 地方の優良企業(グローバルニッチトップ)
地方には、特定のニッチな分野で世界トップシェアを誇る企業が点在しています。
「家賃が安く、通勤ラッシュもない環境で、世界レベルの仕事をする」という豊かなライフスタイルが実現可能です。
📍 大手と中小の役割の違い
- 大手企業: 大規模プロジェクトを動かせるが、歯車的な業務になりがちで転勤リスクもある。
- 中小企業: 一人ひとりの裁量が大きく、経営層との距離が近い。転勤がなく、地域に根ざして働ける。
STEP 5. 現場確認:リアルな空気を吸いに行く
ネットの情報やデータで候補を絞ったら、最後は「自分の五感」で確かめます。
- 合同説明会: 一度に多くの企業と比較できるチャンス。「説明員の熱意」や「ブースの雰囲気」を肌で感じましょう。
- OB・OG訪問: 「ぶっちゃけ残業はどれくらいですか?」「辞めた人はどんな理由でしたか?」など、説明会では聞けないリアルを聞き出しましょう。
- インターンシップ: 実際の業務体験はもちろん、「トイレや廊下が綺麗か」「社員同士が挨拶しているか」など、日常の風景にこそ会社の品格が表れます。
6. まとめ:JOBSCOREで「あなただけの正解」を探そう
業界研究に「正解」はありません。友人が憧れる企業が、あなたにとっても良い企業とは限らないからです。
- まずは「譲れない条件」を明確にする。
- 知名度に惑わされず「BtoB」や「地方企業」にも目を向ける。
- 感情ではなく「データ(離職率・定着率)」で判断する。
JOBSCOREでは、これら「経営の安定度」や「働きやすさ」を数値化し、地元の優良企業だけを厳選して掲載しています。
「こんな良い会社が地元にあったんだ!」という発見が、きっとあるはずです。
ぜひ検索してみてください。
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JOBSCORE編集部