【お金の真実】「年収100万ダウン」でも貯金は増える?東京vs兵庫、リアル家計簿シミュレーション

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JOBSCORE編集部|

「地元・兵庫に戻りたい気持ちはある。でも…」
多くの人がUターンを躊躇する最大の理由。それは間違いなく「年収ダウン」への不安でしょう。

「東京で年収600万円なのに、地元に帰ったら500万円…。100万円も生活レベルを下げるなんて無理!」

そう思うのは当然です。
しかし、ここで一つの疑問が浮かびます。
「年収が高いはずの東京で、あなたは今、十分な貯金ができていますか?」

実は、額面の年収が下がっても、生活コスト(固定費)が劇的に下がるため、「自由に使えるお金(可処分所得)」は逆に増えるというケースが後を絶ちません。
今回は、そのカラクリを具体的な数字で検証します。

1. 【検証】東京600万 vs 兵庫500万。勝つのはどっち?

30代男性(独身または妻と二人暮らし想定)のモデルケースで、毎月のリアルな収支を比較してみましょう。
※手取り額は概算、家賃は1LDK〜2LDKの平均的な相場です。

項目 (月額) 🗼 東京生活
(額面年収 600万)
⚓️ 兵庫生活
(額面年収 500万)
月の手取り 約 30.0 万円 約 25.0 万円
家賃 ▲ 13.0 万円
(23区/狭い1LDK)
▲ 6.5 万円
(明石/広い2LDK)
駐車場 ▲ 3.0 万円 ▲ 0.5 万円
(または無料)
食費・交際費 ▲ 6.0 万円
(ランチ代が高い)
▲ 4.0 万円
(自炊・物価安)
手元に残るお金
(貯金・趣味)
8.0 万円 14.0 万円

いかがでしょうか。
月の手取りが5万円減っても、家賃などの固定費が9万円安くなるため、結果として「月々6万円も多く貯金できる」という計算になります。

年間に換算すると、その差は72万円
年収(額面)は下がったのに、資産形成のスピードは兵庫の方が圧倒的に速いのです。

2. 「見えないコスト」も削減できる

お金のメリットは、家計簿の数字だけではありません。
東京生活特有の「ストレス解消のための散財」がなくなることも大きな要因です。

💸 東京で消えていく「謎のお金」たち

  • 疲労回復費: 満員電車の疲れを癒すためのマッサージや整体代。
  • 時間短縮費: 忙しすぎて自炊できず、コンビニ弁当やウーバーイーツへの依存。
  • 見栄コスト: 周囲に合わせた高い服や、付き合いの飲み会代。

兵庫での生活は、車通勤で疲れ知らず、地元の安いスーパーで新鮮な食材を買って自炊、週末は海や山へドライブ(0円)。
「お金を使わなくても豊かに遊べる」環境が、あなたの財布をさらに守ってくれます。

3. 兵庫の企業は「実はボーナスが良い」?

「でも、地方企業はボーナスが出ないんじゃ…」という心配も無用です。

神戸・播磨エリアには、BtoB(企業間取引)で世界シェアを持つ「ニッチトップ企業」が多数存在します。
これらの企業は、広告費を使わない代わりに利益を社員に還元する傾向があり、「年収はそこそこだが、ボーナスが年間5〜6ヶ月分」という隠れ優良企業が珍しくありません。

✅ ここをチェック!資産が増える会社の選び方

額面の月給だけで判断せず、以下の項目を確認しましょう。

  • 賞与(ボーナス)実績: 年間4ヶ月分以上あるか?
  • 住宅手当・家族手当: 月数万円の補助があるか?(東京の大手より手厚いことが多いです)
  • 退職金制度: 長く働くことで将来の資産になるか?

4. まとめ:年収という「見栄」を捨てて、「実利」を取ろう

「東京で年収600万」というプライドは、確かに心地よいかもしれません。
しかし、そのために高い家賃を払い続け、満員電車に揺られ、貯金が増えない生活を続けるのと、
「地元で年収500万」だけど、広い家に住み、愛車で通勤し、年間100万以上の貯金ができる生活。

これからの30代・40代にとって、本当に「賢い選択」はどちらでしょうか?

JOBSCORE編集部