建設業は、社会基盤(インフラ)や建物を作る重要な産業であり、日本経済の根幹を支えています。今回は、建設業の概要、特徴、職種、業界研究のポイントについて説明いたします。
■1. 建設業の概要
建設業は、大きく以下の2つの分野に分かれます。
①建築工事(建物を作る)
• 住宅、オフィスビル、商業施設、工場、学校、病院などの建設
• 例:ゼネコン(総合建設業者)、ハウスメーカー、設計事務所
② 土木工事(インフラを作る)
• 道路、橋、ダム、トンネル、鉄道、上下水道、発電所、港湾などの整備
• 例:ゼネコン、専門土木業者、官公庁系の施工会社
■2. 建設業の特徴
① 業界の安定性
• 社会基盤を支える必須産業
→ 景気の影響を受けつつも、国や自治体からの公共工事案件があるため安定性があります。
• 災害復興や都市再開発の需要
→ 地震・台風などの災害対策、都市部の再開発、インフラの老朽化対策の工事が増加。
② ゼネコン(総合建設業)の存在
• 建設業界では、「ゼネコン(General Contractor)」と呼ばれる大手総合建設会社がプロジェクトの中心を担います。
• スーパーゼネコン(売上1兆円以上):
• 鹿島建設、大林組、大成建設、清水建設、竹中工務店
• 準大手・中堅ゼネコン:
• 長谷工コーポレーション、フジタ、西松建設など
③ 技術革新
• BIM(Building Information Modeling):3Dモデルを活用した建築設計・施工管理の効率化
• ICT施工(ドローン、AI活用):測量や施工管理のデジタル化
• カーボンニュートラル対応:省エネ建築、木造高層ビルの開発
■3. 建設業の主な職種
① 技術系職種
• 施工管理(現場監督):建設現場の進行管理、安全管理を担当。
• 設計・建築士:建物の設計・デザインを担当(建築士資格が必要)。
• 設備エンジニア:空調、電気、給排水設備の設計・施工管理。
• 土木技術者:橋、道路、トンネルなどの施工管理・設計。
② 事務・営業系職種
• 建設営業:公共工事の受注や民間企業への営業活動。
• 積算:工事費用の見積もりを作成。
• 事務・管理(総務・経理):建設プロジェクトの予算管理や契約業務。
■4. 業界研究のポイント
① 市場動向を把握
• 都市再開発プロジェクト(大阪万博、リニア新幹線開発など)
• インフラの老朽化対応(道路・橋梁・上下水道などの補修工事)
• 環境対応建築(ZEB(ゼロエネルギービル)、木造高層ビルなど)
② 企業分析
• ゼネコン vs ハウスメーカー vs 設計事務所
→ どの分野に興味があるかを明確にする。
• 大手 vs 中堅・中小企業
→ 大手は大規模プロジェクトに関われるが、転勤が多い傾向。中堅・中小は転勤が少なく地域密着型。
③ 企業ごとの強み
• 鹿島建設:トンネル・ダムなどの大規模土木に強み
• 清水建設:スマートビル技術の開発
• 竹中工務店:デザイン性の高い建築物(東京国際フォーラムなど)
④ 必要なスキル・資格
• 施工管理技士(1級・2級)
• 建築士(1級・2級)
• 技術士(国家資格)
• CAD(設計ソフト)のスキル
■5. 就職活動のポイント
① OB・OG訪問を活用
• 普段思っている建設業のイメージと実際のイメージが違うことが多い→ 実際に現場で働く人の声を聞くことが大事。
② インターンシップ参加
• 現場見学が重要 → 施工管理や設計業務を実際に体験できます。
③ キャリアパスを考える
• 現場から施工管理へ転向が可能か?
• 施工管理から設計へ転向が可能な教育体制があるか?
• 遠方地、海外等への勤務の可能性があるか?
■6. まとめ
✅ 安定性の高い業界(インフラ需要がある)
✅ ゼネコンの規模や得意分野を理解することが重要
✅ 技術革新が進み、DXやBIMの活用が求められる
✅ 資格取得(施工管理技士・建築士)がキャリアの鍵
建設業は現場仕事のイメージが強いですが、デジタル技術の導入が進んでおり、専門職としてのキャリアも魅力的です。また、安定した経営を実現している企業では、環境の良い事務所や充実した福利厚生など、働く環境配備にも注力している企業も多いです。JOBSCORE(ジョブスコア)ではそういった企業を多数掲載しておりますので是非チェックしてみてください。
JOBSCORE編集部
通信・情報サービス業界は、インターネットやモバイル通信を支えるインフラ企業から、クラウド、データセンター、AI、セキュリティといった**デジタル技術を駆使したサービス提供企業まで幅広く存在する業界です。就職活動においては、業界の構造、主要企業、求められるスキル、トレンドを正しく理解し、自分に合った分野を見極めることが重要です。
■1. 通信・情報サービス業界の分類と主要企業
通信・情報サービス業界は、大きく以下の4つの分野に分かれます。
① 通信キャリア(インフラ系)
スマートフォン・インターネットの通信網を提供し、5G・6Gなどの次世代ネットワークを開発する業界。
・大手通信キャリア
- NTTグループ(NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ、NTT東日本・西日本)
- KDDI(au)
- ソフトバンク
- 楽天モバイル
・通信インフラ・設備企業
- NTTデータ
- NTTコムウェア
- NEC(通信システム開発)
- 富士通(通信ネットワーク)
✅ 特徴
- 5G/6Gの普及→ モバイル通信の高速化・IoT拡大
- 光ファイバー・無線通信の進化→ スマートシティ、DX支援が加速
- 競争激化 → 楽天モバイルの参入、MVNO(格安SIM)の増加
② ITサービス・クラウド業界
企業や自治体に向けて、クラウドコンピューティング、AI、セキュリティ、データセンターを提供する業界。
・クラウド・データセンター
- Amazon Web Services(AWS)
- Microsoft Azure
- Google Cloud Platform(GCP)
- Oracle Cloud
- NTTデータ(国内クラウド)
・ITシステム開発・DX支援
- NTTデータ、野村総合研究所(NRI)、富士通、NEC
- アクセンチュア、デロイト(ITコンサル)
✅ 特徴
- クラウド市場の急成長 → 企業のシステムがクラウド化へ移行
- DX(デジタルトランスフォーメーション) → 企業の業務効率化が進む
- AI・ビッグデータ活用→ 予測分析・自動化が進展
③ インターネットサービス・メディア業界
Web検索・SNS・ECサイト・動画配信などのインターネットサービスを提供する業界。
・Web検索・広告
- Google(検索エンジン、広告)
- Yahoo!(LINEヤフー)
- Meta(Facebook、Instagram)
・SNS・動画配信
- YouTube(Google傘下)
- TikTok(ByteDance)
- X(旧Twitter)
- ニコニコ動画(ドワンゴ)
・EC・通販
- Amazon
- 楽天
- ZOZOTOWN(ファッションEC)
- メルカリ(フリマアプリ)
✅ 特徴
- 広告モデルからサブスクモデルへ移行(YouTube Premium、TikTok LIVEギフトなど)
- 生成AIの進化(ChatGPT、Google GeminiなどのAI活用)
- ショート動画ブーム(TikTok・YouTube Shortsの台頭)
④ セキュリティ・ネットワーク業界
サイバーセキュリティやネットワークの安全管理を行う業界。
・サイバーセキュリティ
- トレンドマイクロ
- NEC(セキュリティシステム)
- KDDIデジタルセキュリティ
- サイバーエージェント(広告・Webセキュリティ)
✅特徴
- 企業・政府のサイバー攻撃対策が強化
- DX推進に伴うセキュリティリスクの増加
■2. 業界の特徴
✅ インフラ産業としての安定性が高い(通信キャリア、クラウドは不況に強い)
✅ 技術革新のスピードが速い(AI、5G、クラウドなどの進化)
✅ グローバル競争が激化(GAFA、TikTok、Amazonなどの海外勢が強い)
✅ データ・セキュリティの重要性が高まる(サイバー攻撃対策が必須)
■3. 主要な職種と仕事内容
① 技術職(エンジニア)
- ネットワークエンジニア(通信インフラの設計・運用)
- クラウドエンジニア(AWS・Azureなどのクラウド設計)
- データサイエンティスト(AI・ビッグデータ解析)
② 企画・営業職
- ITコンサルタント(企業のDX支援)
- クラウド営業(AWS・GCPなどの法人営業)
- プロダクトマネージャー(新規Webサービスの企画)
③ マーケティング・広報
- デジタルマーケティング(Google広告・SNS広告運用)
- データアナリスト(顧客データの分析)
■4. 求められるスキル
✅ ITリテラシー(クラウド、AI、ネットワークの基礎知識)
✅ データ分析力(ビッグデータ・マーケティング活用)
✅ プログラミングスキル(Python、SQLなど)
✅ コミュニケーション力(法人営業・プロジェクトマネジメント)
✅ 語学力(英語)(海外IT企業との競争が激化)
■5. 最新トレンド
📌 5G・6Gの発展(IoT、スマートシティの進展)
📌 クラウド市場の拡大(AWS・Azure・Google Cloudの成長)
📌 生成AIの急成長(ChatGPT・Bard・Geminiの活用)
📌 サイバーセキュリティの強化(企業・政府のセキュリティ対策が急務)
📌 データセンターの需要拡大(情報処理の大規模化)
■6. 就職活動のポイント
✅ 業界の変化を理解する(DX・AI・5G・クラウドが成長分野)
✅ インターンシップに参加する(通信キャリア・ITコンサル・クラウド企業)
✅ プログラミング・データ分析を学ぶ(Python、SQL、データ解析)
✅ OB・OG訪問を活用する(企業のリアルな働き方を知る)
■7. まとめ
📌 通信・情報サービス業界はデジタル化の中心的存在!
📌 5G・クラウド・AI・セキュリティの成長が今後のカギ!
📌 安定性と成長性を兼ね備えた業界で、キャリアの幅が広い!
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